2025年の苗立状況 ④愛媛・大分
- 初冬播き 岩手大学
- 6月26日
- 読了時間: 3分
更新日:8月6日
● 愛媛県農林水産研究所(愛媛県松山市)
①初冬直播き:1作目
品種:にじのきらめき(令和5年産) キヒゲン塗沫種子
播種日:2024年11月20日
播種量:10kg/10a
播種機:クリーンシーダー(左右に培土板を装着し畝立同時播種)
苗立ち数:約 60本/㎡
雑草防除:
11/20 サターンバアロ乳剤+ラウンドアップ
3/21 ラウンドアップ
4/18 入水(走り水)
4/30 クリンチャーバスME
コメント:
出芽期(4月中旬)は圃場にヒビが入るほど乾いていて、出芽に影響を及ぼした可能性あり。水持ちはあまりよくない圃場でクリンチャーバスの効き目も芳しくなく、一発処理除草剤を施用できていない状況。畝上に雑草がかなり繁茂している。水稲の生育自体は問題ない。

②厳冬直播き:1作目
品種:にじのきらめき(令和5年産) キヒゲン塗沫種子
播種日:2025年1月21日
播種量:10kg/10a
播種機:クリーンシーダー(左右に培土板を装着し畝立同時播種)
苗立ち数:約 170本/㎡
雑草防除:
1/21 サターンバアロ乳剤+ラウンドアップ
3/21 ラウンドアップ
4/18 入水(走り水)
4/30 クリンチャーバスME
5/22 銀河ジャンボ
コメント:
出芽に問題はない。雑草も抑えられている。ただし本圃場は水持ちがかなり良く、入水後に湛水状態を長く維持し続けたことで過繁茂ぎみ(6月時点で)。

③早春直播き:1作目
品種:にじのきらめき(令和5年産) キヒゲン塗沫種子
播種日:2025年3月24日
播種量:10kg/10a
播種機:クリーンシーダー(左右に培土板を装着し畝立同時播種)
苗立ち数:約 140本/㎡
雑草防除:
3/25 サターンバアロ乳剤+ラウンドアップ
4/30 クリンチャーバスME
5/2 入水
コメント:
出芽に問題はない。雑草も抑えられている。本圃場もやや茎数が多い印象(6月時点で)。

④慣行直播き:1作目
品種:にじのきらめき(令和5年産) キヒゲン塗沫種子
播種日:2025年5月20日
播種量:10kg/10a
播種機:クリーンシーダー(左右に培土板を装着し畝立同時播種)
苗立ち数:約 200本/㎡
雑草防除:
5/20 サターンバアロ乳剤+ラウンドアップ
6/17 クリンチャーバスME
コメント:
出芽に問題はない。6月上旬に降雨が多く、クリンチャーバスの散布がやや遅れ気味となったことから雑草が目立ち始めている。

● 大分県農林水産研究指導センター農業研究部水田農業グループ(大分県宇佐市)
初冬・早春直播き:1作目
品種:ヒノヒカリ(2023年産)
播種:2023年11月22日、2024年1月20日、2024年3月26日
播種量:11月 7.5kg/10a、1月 5kg/10a、3月 4kg/10a
播種機:サン機工株式会社 さばける号
出芽期:11月播 4月20日、1月播 4月11日、3月播 4月22日
苗立数:11月播 49本/㎡、1月播 155本/㎡、3月播 116本㎡
苗立率:11月播 18.3%、1月播 86.8%、3月播 81.2%
コメント:
苗立数100本/㎡を目標に播種した結果、11月播では苗立数が目標を大きく下回ったが、1月播および3月播では目標を上回り、十分な苗立を確保できた。なお、優先する雑草種に違いは見られたものの、4月以降の雑草発生が多く、除草剤の施用時期や除草体系に課題がある。

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