2025年の苗立状況 ③愛知・和歌山・山口
- 初冬播き 岩手大学
- 6月23日
- 読了時間: 3分
更新日:6月26日
●愛知県農業総合試験場(愛知県長久手市)
(11月播種)
初冬直播き:耕起鎮圧整地圃場(強粘土質土壌)
品種:あいちのかおりSBL(前年産種子、キヒゲン塗沫)
播種日:2024年11月21日
播種量:7kg/10a
播種機:V溝直播機
苗立数:110本/㎡程度(苗立率約50%)
耕起鎮圧整地:2024年11月7日耕起、11月8日バーチカルハロー、11月10日鎮圧
雑草防除:
2025年4月8日ラウンドアップ
5月8日クリンチャーバスME、
5月24日クリンチャーEW
6月16日トップガンジャンボ
コメント:
播種日以降の気温が低かったため、年内に出芽することはなかった。4月25日に出芽期、6月9日に入水。苗立数は4月播種(約200本/㎡)と比較して半分程度であったが、必要出芽本数100本/㎡は確保。

●愛知県農業総合試験場(愛知県長久手市)
(2月播種)
早春直播き:耕起鎮圧整地圃場(強粘土質土壌)
品種:あいちのかおりSBL(前年産種子、キヒゲン塗沫)
播種日:2025年2月28日
播種量:7kg/10a
播種機:V溝直播機
苗立数:170本/㎡程度(苗立率約85%)
耕起鎮圧整地:2024年11月7日耕起、11月8日バーチカルハロー、11月10日鎮圧
雑草防除:
2025年4月8日ラウンドアップ
5月8日クリンチャーバスME
5月24日クリンチャーEW
6月16日トップガンジャンボ
コメント:
4月25日に出芽期、6月9日に入水。苗立数は4月播種(約200本/㎡)と比較して大きく減少することはなかった。

●和歌山県農業試験場(和歌山県紀の川市)
【初冬~早春直播き】
品種:きぬむすめ(2024年産種子を使用)キヒゲン塗沫種子
播種日:
①11月播種:2024年11月21日
②1月播種:2025年1月27日
③3月播種:2025年3月24 日
播種量:① 4.1kg/10a、② 5.2kg/10a、③ 6.7kg/10a
播種機:JIKAMAKI 名人2(みのる産業株式会社)
苗立ち数:
① 43 本/m²(苗立ち率約28%)
② 52 本/m²(苗立ち率約27%)
③ 86 本/m²(苗立ち率約35%)
出芽始期:①② 4月15日、③ 4月23日
雑草防除:
出芽前にラウンドアップ ①② 3月21日、③ 4月18日
入水前にクリンチャーバスME ①②③ 5月13日
入水後、湛水状態でエンペラーフロアブル ①②③ 5月13日
コメント:
試験圃場は重粘土壌のため、11月播種、1月播種では播種から出芽まで期間が長く、土壌表面が硬化し出芽しなかった。そのため 4 月 22 日に走水を行った。しかし出芽がバラつき、苗立ち数は50/m²本程度た。3 月播種の出芽揃は良好


● 山口県農林総合技術センター(山口県防府市)
(1月播種)
早春直播:1作目
品種:「ひとめぼれ」、「日本晴」(R6年産自家採種種子、キヒゲン塗抹)
播種:2025年1月20日
播種量:4kg/10a
播種機:クリーンシーダー(事前耕起あり)
苗立ち数:「ひとめぼれ」43本/㎡、「日本晴」58本/㎡
雑草防除:
4/8ラウンドアップ
5/2クリンチャーEW
5/27ノミニー
コメント:
播種後、3月に畑雑草(スズメノテッポウ、スズメノカタビラ)が繁茂した。稲の出芽を確認し、ラウンドアップを散布したが、降雨の影響で土壌表面がクラスト状になり、出芽が遅れ、出芽の揃いも悪く、出芽率も低かった。出芽が遅れた影響で上記雑草が再生・繁茂した。適宜茎葉処理剤を散布したが残草が多い。入水後の水持ちが悪く、初期剤を散布できなかったため、中期剤および茎葉処理剤を散布予定。初年目で様々な課題が明らかとなり、次作に向け対策を検討

● 山口県農林総合技術センター(山口県防府市)
(3月播種)
早春直播:1作目
品種:「ひとめぼれ」、「日本晴」(R6年産自家採種種子、キヒゲン塗抹)
播種:2025年3月26日
播種量:6kg/10a
播種機:クリーンシーダー(事前耕起あり)
苗立ち数:「ひとめぼれ」112本/㎡、「日本晴」73本/㎡
雑草防除:
5/2クリンチャーEW
5/27ノミニー
コメント:
播種後、稲の出芽が確認されるまで雑草の発生が少なく、ラウンドアップを散布しなかった。降雨の影響で、土壌表面がクラスト状になり、出芽が遅れ、出芽揃いも悪かったが、苗立ち数はある程度確保できた。出芽が遅れた影響で畑雑草(スズメノテッポウ、スズメノカタビラ)が繁茂した。適宜茎葉処理剤を散布したが残草多い。入水後の水持ちが悪く、初期剤を散布できなかったため、中期剤および茎葉処理剤を散布予定

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